自然と旅

自然や旅、キャンプやアウトドアに関する事などについて、自分が感じたことや思った事などについて書いています。

清流と森林散策 湧水で作るコーヒー

今回の撮影地は自然豊でユネスコエコパークにも認定されている「綾町」です。

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綾町は「綾川湧水群」という日本の名水100選にも選ばれている湧水群があり、町の所々から湧き出ている湧水があります。

今回はその湧水を汲み、地域に流れている清流や少し山奥に入ったところにある滝を見に行ったり、その後は汲んだ湧水でコーヒーを作り、新緑を味わいに森林散策をしました。

これから少しずつ暑くなってくる時期なので、動画内では、清流や新緑の画で、涼みや夏の始まりを感じ取れる様な表現をしてみました。


そして今回は、初めて「LOG」機能を使って撮影し、撮ったものを「カラーグレーディング」までしてみました。
※「LOG(PP9)」
 映像の色を編集しやすい様に、撮影時に色があまり着いていない状態で撮影する機能。

※「カラーグレーディング」
 その、LOGで撮影した色の薄い映像を、自分好みの色に編集、色付けする作業。

今回の撮影が終わった後、撮っている時には気が付かなかった暗所部のノイズやピントが合っていないなど、編集時に気付くことが多かったですが、この経験を次の撮影の糧にし、また新たなスキルアップに繋げていければなと思います。

また、綾町には動画内の内容以外にも、いろいろな観光施設や綾町で造られているお酒が有名だったりします。

現在では、こういう時期なので行ってみたいと思ってもなかなか行けない状況だと思いますが、気になった方は綾町のホームページを下に貼ってあるので是非見てみてください!

自然とお酒が好きな方にはとても良い場所だと思います。

www.town.aya.miyazaki.jp

 

花咲かせの雨と日常の風景 そして新たな日常へ

※今回は新しく動画を制作したので、そのお知らせと動画の内容の簡単な紹介を書いています。

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【動画の概要】

 動画の内容としては、「3月初旬から4月初旬に降る雨」、その雨が降る期間の「自分自身や宮崎市内などの日常の風景」を、そして「この時期に咲く花と特に桜の花が咲く前と咲いた後の風景」を撮った動画の内容になっています。

・「3月初旬から4月初旬に降る雨」

・「自分自身や宮崎市内の日常の風景」

・「桜などの季節の花」

 

【3月初旬から4月初旬に降る雨】

今回の動画は上記の3つに注目して作りました。 今回の目玉の一つでもある桜をはじめとした花が、咲く前に降る雨は「催花雨や養花雨」と呼ばれる言い方があるそうで、そこに注目して動画の中でも、最初は雨が降っている様子とまだ咲いていない桜の木を映して、動画後半で一気に花びらを着けた桜や花を表現してみました。

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【自分自身や宮崎市内の日常の風景】

今回は「雨」が一つの主題でもあるので、その雨の中で過ごしている自分の日常や、街中の風景を撮りました。

僕自身キャンプをするのが好きなんですが、動画の中で「雨が降ってキャンプに行く予定が行けなかった」、というのを少し表現してみました。 キャンパーさんの中では雨が降ってキャンプを中断すると言う事はけっこう共感して貰えるのではないのかなと思います。

それと、この動画自体、3月から4月の約1ヶ月間の間の中で撮影したと言う事もあって、同時に撮影をしていた別の動画(自然の造形美に触れる旅と湧水で作るコーヒー)の少し裏の内容と言うか、本編では見せない、道具を後片付けをする風景や映像作品で通常は見せない、カメラ機材の映り込みをあえて入れてみて、動画撮影をしている日常の風景として表現してみました。

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その他には宮崎市内を主とした風景や電車や飛行機が飛んでいる風景を撮って、普段生活しているとよく見る風景を表現しました。

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【桜などの季節の花】

動画後半では桜や菜の花が咲いた映像が流れるんですが、それは宮崎市内の各所で撮ったり、西都市にある「西都原古墳群」で撮りました。

特に西都原古墳群では何本もの綺麗な桜と菜の花が咲くので、ここは絶対に動画に取り入れようと思い、一眼カメラではもちろんドローンによる空撮もしました。

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【この動画制作を終えて】

1ヶ月間の間での撮影だったので、動画の内容を考えてそれを実行に移すとなるといろいろと大変なことがありました。 例えば仕事が休みの日に撮影をするんですが、「この日は雨が降ってほしくないなぁ」という日に限って雨が降ったり、その逆も然りで、仕事や天気の事情で、充分に撮影時間を掛けられないという事があって、本当はまだまだいろんな桜の名所で撮りたかったりしたんですが、それが叶わずという事が多々ありました。

桜という、ひと時の時期しか咲かない花なので、時間等のタイミングが合わない事があるだろうなぁとは思っていましたが、タイミング等が合えば、まだ綺麗で桜の壮大な映像が撮れたんではないのかなぁと、正直少しだけの心残りはあります。

でもここまで時間を掛けた動画は初めてだったので、それなりに達成感もあったのも事実、その中で学んだ事も沢山ありました。

例えば本当に初歩的な事だと思うんですが、多くの撮り溜めた動画を時系列が分かる様に整理してスムーズに動画編集ができる様にしたり、撮影する時間帯の選定や雨が降るか晴れるか分からない様な微妙な天気でも、どっちに転んでも何かしらの撮影を出来る様にあらかじめ考えて、それを実行し撮影することなど、小さい事から大きな事までいろんな事を学びました。

この期間を糧に次の動画制作やコンテンツに繋げていければ良いなぁと思います。

 

【花咲かせの雨と日常の風景 そして新たな日常へ】

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www.youtube.com

 

自然の造形美に触れる旅と湧水で作るコーヒー

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※今回の記事は、最近自身のYouTubeチャンネルの方に、新しく作った動画を公開したのでそのお知らせと、そこで撮った写真を載せた記事になります。

 

 今回の動画の内容としては、自然の造形美に焦点を当てて撮影してみました。 湧水を汲める「祓川湧水園」と言うところがあったので、そこで湧水を汲み、川を流れる水の影響を受け、独特な岩場を形成している渓谷に行って、そこで汲んだ湧水でコーヒーを作ったり、両サイドに岩壁がそり立つ場所に行ったりしました。

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【祓川湧水園】

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 まず、今回撮影した場所の一つに「祓川湧水園」と言う湧水が出る場所があって、そこで湧水を汲ませてもらいました。

 

この祓川湧水園は国道沿いのすぐ近くにあります。 自分自身その道を今まで何回も通ってきたのですが、この「祓川湧水園」があったのを知らなくて、知ったきっかけとしては、後に出てくる撮影地付近で何か良い撮影スポットがないかなぁと探している時に、この祓川湧水園の事を初めて知りました。

 

とにかく、ここの湧水の出ている量がスゴくて、動画にも映っていますが1ℓのボトルが即満杯になるほどの勢いで出てます。笑

 

他の採水者の方も多く来ていて、ある方は軽トラックいっぱいに、湧水を入れる為のボトルを積んでいました。

 

駐車場もあり、数台は停めれて尚且つトイレもあるので、是非、ドライブの途中にでも寄ってみるといいのかなと思います。 特に夏の頃にはマイナスイオンも感じれて良い癒しを得られるのではないのかなと思います。

 

ちなみに時期が3月だった事もあって河津桜が咲いていてとても綺麗でした。

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【???】

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 次は、自然が作り出した造形と言う言葉そのものの場所です。

 

ここも是非訪れて欲しい場所なんですが、ここでドローン飛行や撮影をするにあたって関係各所に撮影の許可等の確認をした際に、色々な理由でここの詳細な場所の提示は控えて頂きたいとの事だったので、明確な場所や名前は言えませんが、とても神秘的かつ、自然の壮大さを味わえる場所です。

 

通り道の両サイドにそり立つおよそ10メートル程の岩壁が、何百メートルと続いていて、その光景はまさに自然が作り出した造形と言った感じです。

 

 

【ゴロガ轟】

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 ここは、この後に出てくる所の下流にある「ゴロガ轟」と言う場所です。

ここも道路沿いにあって、今まで何度も通って来た道なんですが、こういった場所があったとは知りませんでした。

 

写真ではなかなか迫力が伝わらないと思いますが、眼下に広がる岩の塊、そしてその岩を伝う川の水は中々の迫力があって結構見応えがあります。

 

近くにはお食事処もあり、そこからこのゴロガ轟が見える様なので、そこでお昼ごはんなどを食べながら景色を味わうのも良いのかなと思います。

 

 

【スッコン谷渓谷】

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 そして先に書いたゴロガ轟の上流にあるのが「スッコン谷渓谷」と言う場所です。

 

ここはゴロガ轟と同様なんですが、川を流れる水の影響を受け、独特な岩場を形成している場所で、今現在も川の水の影響を受けて少しずつ形を変えていっているそうです。

 

ここは先程のゴロガ轟と違って、直接岩場の上を歩ける様になっているので、間近で岩の造形を見れる様になっています。

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【夕焼けと田舎の風景】

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 最後は夕焼けと田舎の風景が良い感じの場所で撮影してみました。

 

左側に不思議な形のものがあるかと思いますが、これは電車が通る橋で「トラス橋」と言われている橋だそうです。

 

ここで撮影した理由としては動画の内容から考えて、朝から色んな自然を満喫した後の一日の終わりに普段の生活圏に戻って行く感じ。それを夕焼けと田舎の風景で表現してみました。

 

撮影時には、夕陽が落ちる方角を考えて撮影位置を考えたり、トラス橋を通る電車が来るのを待って撮影してみました。

 

結果的に良い感じの雰囲気かつ、自分が意図した表現が出来たかなと思います。

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今回撮影していて思った事は、普段、車などで通っている場所の近くにも、自然や人が作り出した素晴らしい景観が意外と身近にあるもんなんだなぁと思いました。

 

もっと身近なところにも目を向けてみると、知らなかった素晴らしい自然などがあるかも知れないので皆さんも身近な場所に目を向けてみて探してみてはどうでしょうか。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

【短編小説】 自然の恵みを食すブッシュクラフトキャンプ 『後編』

 

夜に横になりながら焚き火に当たっている様子

(今回の記事は下の記事『中編』からの続きになります。)

www.nature-suzu.com

 

『前編』はこちら)

www.nature-suzu.com

 

 僕は釣りを共にした女性を見送ったそのあと、自分の宿営地に戻って来た。 そしてさっそく先程釣った、30センチ越えの大ヤマメを串焼きにする為、集めておいた、木の枝の中から串焼きの串に使えそうな、良い長さと細さの木の枝を探して加工し始めた。

まずは魚を刺しやすくするために、枝の先を尖らせるようにナイフを使い削っていく。 そして木の皮はナイフを立てて削っていき、仕上げとして杉の葉を木の枝に包み、それを握り込んで、余った木の皮を握りながら削ぎ落としていく。

これでとりあえず串は完成した。そして今度はご飯を炊く飯盒を吊るすためのトライポッドを作る事に。

僕はとりあえず、少し長めで、握った時に指と指がギリギリ触れ合うぐらいの太さの木の枝を3本集めた。そしてその3本の上の方をロープでしっかりと巻き付けて、3本の木をカメラの三脚のように広げて完成! 、、、と至ってシンプルな構造でできた。

それと、これだけでは飯盒は吊るせないので、飯盒を吊るすための木の枝も作る事にした。 僕はまず「枝分かれ」をしている木を選んだ。その枝分かれした部分を、トライポッドの3本の木が交差した部分に、引っ掛けるようにして使うからだ。

そしてその、枝分かれをしている反対の方の先端から2センチぐらいの所に、飯盒の取手を引っ掛けるための切り込みを入れた。 「よしっ、これで飯盒は吊るせるな!」 とりあえず飯盒を吊るすためのトライポッドは完成したので、すぐ次の準備に取りかかった。

「じゃあ今度は、お米を洗って少しの間、水に浸けとこう」

僕は飯盒に、ジップロックに入れておいたお米を入れ、お米を洗うために川の方へと向かった。 川へ向かう途中、朝から何も食べていないのでおもわずお腹が鳴ってしまった、、、。「ぐぅ〜、、、。」

川に着き、飯盒をしっかりと持って川の水をすくい入れる。そして飯盒の中でシャカ、シャカと音を立てながら洗い、また川の水をすくっては洗う、のを繰り返した。そして僕は川辺でお米を洗いながらふと空を見上げた。

すると、川沿いに立つ木々の間からはキレイな夕焼けが、、、。 僕はキレイだなぁと思いつつも「(あ、もうこんな時間かぁ、急がないと暗くなるな、、、。)」と思い、急ぎ目に飯盒の中にお米よりも倍くらいの川の水を入れて自分の宿営地に戻った。

宿営地に戻った僕は次の準備として、すぐに捌いたヤマメを焼けるように、焚き火の準備をした。 まずは細い木の枝を焚き火用に掘った穴の中心に置いて、その上に先に置いた細い薪よりも一回り大きい薪を置く、言った感じで徐々に薪を大きくしていった。

そして、いつでも焚き火ができる準備ができたので、今度は釣ったヤマメを捌くことに。

僕はヤマメを寝かせそっと押さえて、肛門から喉元までナイフを入れて、腹ワタやエラ、血合いを取り除いた。 今回釣れたヤマメは30センチ越え、出てくる内臓もそれなりに大きいし多い。 そして捌いたヤマメに串を刺し、持参しておいた塩をひとつまみ、それをパラパラとヤマメの背中側とお腹側に振り掛けた。

「よしっ、これでヤマメを焼く準備はできた」

僕は先に準備しておいた焚き火の一番下の方に、ほぐした麻紐を置いて、火を着けることに。 バックパックの中から火起こし道具をまとめ入れた、缶ケースを取り出して、僕はどの火起こし道具で火を起こすか少し考えた。

缶ケースの中にはマッチ、メタルマッチ、火打ち石等のセット、麻紐がある、僕は原始的な火起こしとして麻紐と木の枝を使って、木と木をすり合わせて火起こしをする、摩擦式発火法にしようかとも思ったが、うまく火を起こせず、時間がかかってしまうことを恐れて比較的簡単なメタルマッチで火を起こす事にした。

まずは、ほぐした麻紐の上に、メタルマッチで削り出したカスを落として、そのカスに向かって火花が掛かるように勢いよくメタルマッチを擦った。

「バチッ!バチッ!」と言う音ともに火花が出て、そのカスにうまく引火してさらにほぐした麻紐に火が着いた。そして細い薪から次に大きい薪へと火が移って行き、徐々に焚き火らしくなってきた。

そして僕は、ヤマメが刺さった串をヤマメの背中側に焚き火がくるように、地面に刺し、じっくりと焼き始めた、、、。

、、、辺りはすっかり暗くなってきていた。 木々が生い茂る川沿いの宿営地で、焚き火がひときわ明るく見える。 そしてその焚き火をバッグにしたヤマメの串焼きの様子がこれまた良い。 僕はいっとき間、その雰囲気をじっくりと味わった。

、、、僕はその雰囲気に飲まれてしまい10分ほど焚き火と焼かれるヤマメを見ていた。 焚き火に少し薪を足したりしながら、先に用意しておいた、米の入った飯盒をトライポッドに吊るして炊き始める事に。

ヤマメが焼けるのと米が炊けるまでの間まで少し時間があるので、僕は焚き火の火が自分に当たりやすくなるように焚き火の後ろに壁となるリフレクターを作る事にした。

まずは壁となる木の枝を支えるため、木を4本用意して左右に2本ずつ地面に刺した。そしてその左右2本ずつ置いた木の間に届く、長さの木を良い壁になるくらいまで積み上げて、リフレクターは完成した。

「(うん、良い具合に焚き火の火が自分に当たるようになった)」

そして焼いていたヤマメの背中側も良い具合に焼けてきたので、今度はお腹側を焼く事にした。 、、、僕はマットに横になりながらまた、焚き火と串焼き中のヤマメ、そして吊るしている飯盒をいっときの間、眺めていた。

何気に僕はこの時間が好きだ。 マットに横になりながら積み重ねている薪を手に取り、焚き火に入れていく。

、、、耳を澄ますと、焚き火の「パチパチッ」となる音と鈴虫の「リーン、リーン」と鳴く声が響いているが聴こえる、、、。

そしてブクブクと泡が出始めフタがカタカタと鳴っている飯盒を、トライポッドから取り出し、少しのあいだ蒸らす事に。

もう少しで今日初めてのご飯にありつける。そう思うと僕の気持ちが少し高揚してきた。そして僕は、さらにこの宿営地に良い雰囲気を出す為、バックパックからお気に入りのオイルランタンを取り出して、焚き火の明かりがあえて届いていない所にそのランタンを置いて火を着けた。

焚き火の勢いよく燃えている火とランタンの中で燃える小さな火、その両極端な出方をする火を僕はじっくりと、交互に味わった。

そして、串焼きにしているヤマメを確認するとなかなか良い具合になっていた。さらに飯盒の中の米も確認する。 フタをそっと開けると、白い湯気と共にご飯の甘い香りが僕の宿営地、全体に広がった。その匂いを嗅ぐと共に口の中にジュワっと唾液が出てくる。

、、、今日は朝から何も食べていない、、、今、口の中はなんの食べ物の味にも犯されていない、、、。 この状況の口内に僕は最初、「ヤマメの塩焼き」か「炊きたてのご飯」を食べるかを迷った、、、が、しかし釣ったヤマメをキャンプで串焼きにして食べるなんてなかなか出来ることではないぞ! 僕はほとんど迷う事なくヤマメが刺さっている串を手に取った。

「、、、ゴクリッ」、、、唾を飲む、、そして大口を開けて塩の香りがほのかにするヤマメのお腹部分に思っ切りかぶりついた、、、。

僕は一口、二口とじっくり噛みしめる、、、。

「うっ、う、うまいっ!!!美味!!!」

カリッとした皮にジューシーな身、口の中に広がるヤマメの旨味、脂味、塩味の三味が僕の飢えた口の中を、あたかもまだ生きているヤマメのような感じで乱暴に駆け巡っているようだ! 僕はもう一口かぶりつき、口の中にヤマメの身が残った状態で、炊きたてホックホクのご飯もありついた!

「はぁ〜っ! この上ない幸せ!」

僕は多分このキャンプ場の中で一番に幸せなひとときを過ごしてる、とそんなことを思いながら、その後も至福のキャンプ飯を食べ続けた、、、。

、、、、、、。

「ご馳走様でした!」 僕は最高のキャンプ飯を食べてお腹いっぱいになったのも束の間、続いて寝る準備に取りかかった。 少し炭火とかした焚き火を横にズラして、新たに薪を組み始める。これからは寝袋に入るので、なるべく長時間燃え続けてくれるような薪の組み方をする事にした。

まずは大きい薪を一番下に隙間なく並べていく。そしてその上に先に置いた薪よりも小さい薪を互い違いにしてだんだんと載せていく。 積み上げた薪の形はまさにピラミッド状のような感じ。

そしてその一番上に先程の炭火とかした薪を載せ、燃え出すのを待つ事にした僕は、その間にバックパックの中から寝袋を取り出して寝る態勢になる。

、、、寝袋に入って仰向けになる、するとそこには木々の間からかすかに見える、星が、、、。 星つぶがキラキラと光るその様子に見惚れていると、徐々に火が大きくなっていく焚き火の灯りで、生い茂っている木々やその葉っぱが照らされていった。 焚き火の暖色に染まった木々、そしてそのバックにかすかに光る星、、、。その風景を見ながら僕はそのままフェードインするようにまぶたを閉じて、眠り世界に入っていった、、、。

、、、、、、。

「ザァー、チュン、チュン、ピーッ、ピーッ、ザァー、、、。」

そして翌朝、、、川が流れる音と鳥の鳴き声が響く中、僕は目を覚ます。 眠い目をこすりながら焚き火の方を見ると、すっかり灰と化した焚き火がそこにはある。僕は寝袋から出てグッと背伸びをする、すると僕の気配に気づいたのか鳥たちが、バサバサッー!と飛んでいくのが分かった。 さらに背伸びをしている僕に木々の間から太陽の陽が当たり、ほのかに暖かさを感じた。

気持ち良い朝。 僕はマットの上に座り、帰る前に少しだけ焚き火を楽しもうと思い、再び簡易的に薪を組んだ。 そして缶ケースの中から火打ち石で火を起こすためのセットを取り出し、その中から自作のチャークロス、火打ち石、そして2種類持って来ていた火打金を出した。 ここで2種類ある火打金、どちらを使おうか迷っていると、宿営地を探している様子のキャンパーさんが現れた。

そのキャンパーさんは僕に話しかけて来た。「あっ、どうもこんにちはぁ」

「こんにちはぁ、宿営地探してるんですか?」

「そうですそうです。 それにしても良い感じの基地が出来てますね! ギアが自然に溶け込んでいてめっちゃ良い感じです!」

その言葉を受けて僕は嬉しくなった。「いやいやぁ、そんなことはないですよ」

「おっ? 今から火起こしですか?しかも火打ち石で!?良いですねー! 僕も最近になって、ブッシュクラフトスタイルに憧れて火打ち石を使って火起こしをしてみたいなぁなんて思ってたんですよ! ちょこっとだけ火起こしする所を見てても良いですか!?」

僕は一瞬、「うっ、、、どうしよう」とも思ったが、僕の宿営地を褒められたのと、ブッシュクラフトに憧れる同士として快く「全然良いですよー!」と言い、火起こしを始めた。

僕は「指で挟んで使うタイプの火打金」と「ナックルの様に握り込んで使うタイプの火打鎌」から、指で挟んで使う火打金を選んだ。 そして火打ち石とチャークロスを左手で持ち、右手に火打金を持って勢いよく火打ち石を弾いた。 弾くと火花が出て一発でチャークロスに乗った。 僕は心の中で「(うおぉぉ、一発で乗ったぁぁ)」と思い、少し気持ちが高揚したが、何くわぬ顔でそのチャークロスに付いた火種を、組んである薪に着けて見事に焚き火をつける事に成功した。

するとその様子を見ていたキャンパーさんが「うわぁ、スゴイ!一発で付けた! さすが上手ですねー!」と言ってくれた。

僕は、実は普段だと、ここまでうまいこと付けられないんだが、少し玄人キャンパーに思われたいと思って、つい「いやぁ、慣れれば簡単ですよー!」なんて事を言ってしまった。

と、続けて調子に乗った僕は、「良かったら、使ってみますか?」と言うと、そのキャンパーさんも嬉しそうに「良いんですかぁー!?」と言って、別に僕は人に教えられるほど上手い訳ではないがそのキャンパーさんに火打ち石を使った火起こしのレクチャーをし始めた。

しばしの間、火起こしのレクチャーが続き、いざ着けるとなったそのキャンパーさんは緊張した様子で、火打金を持ち勢いよく火打ち石を弾いた。 1回、2回、、、何度も打ち続ける、、、。

「うわぁ、火花は出るけど、なかなかチャークロスに火花が乗ってくれない!」

と言う、キャンパーさんに対して僕は、得意げに「いやぁ最初はそんなもんですよーっ」と言う。

その後もひたすらに打ち続けるが、なかなか着かない様子だったので、僕はもう一つの火打鎌を使ってみるように促した。

そのキャンパーさんは少し悔しそうだったが、もう一つの火打鎌を手に取り、勢いよく弾いた。 すると一発でチャークロスに火花が乗った。

「わっ!やったー! 乗りましたよ!」とすごく嬉しそうだった。

それを見た僕は、心の中で「(えぇぇ、いっぱつぅぅ!?マジかよ!?)」と思った。

そしてえらく喜んでいたそのキャンパーさんを見た僕は、その火打ち石とナックルタイプの火打鎌をあげる事にした。

「えっ!? いいんですかぁ!? もらいます、もらいます!」と言ってとても喜んでくれた。

そして僕とそのキャンパーさんは着けた焚き火が消えるまでの間、キャンプ談議もといブッシュクラフト談義をした、、、。

そして焚き火が灰と化してきたので、そのキャンパーさんとの楽しい談議は終わることにして、僕は宿営地の後片付けをする事にした。

「いやぁ、朝から楽しい話ができて良かったです。火打ち石と火打鎌ありがとうございました! さっそくこの後の火起こしでも使ってみようと思います。 じゃ、またどこかで!」と言い、そのキャンパーさんは自分の宿営地探しに戻って行った。

そして僕も設営していた物や焚き火を片付け終わり、帰ることに、、、。

車の中、、、帰る道中、今回の渓流釣りとキャンプで味わったことを思い出して、優越感に浸っている僕。 そして今度はフライフィッシングやハンモック泊にも挑戦したり、さらにブッシュクラフトスタイルに磨きをかけていこうと思いながら、今回のブッシュクラフトキャンプは終わった、、、。

【短編小説】 自然の恵みを食すブッシュクラフトキャンプ 『後編』

終わり

【短編小説】 自然の恵みを食すブッシュクラフトキャンプ 『中編』

渓流の様子

 

(今回は下の記事からの続きになります。)

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 僕は、釣り道具を持ってまずは、川の下流の方へ向かった。 少し歩いてやっぱり気になる、、、ふと後ろを振り返ると自分が設営した宿営地。、、、うん、やはり良い感じだ。

アースカラーのキャンプギアが自然に溶け込んでいる感じがなんとも良い。僕は思わずスマホを取り出して写真を撮った。

写真を撮り終わって僕は再度、下流の方へ向かって歩き始める。 川に沿って林の中を歩いていると、川の流れが変わる場所があり、その度に川の音色も変わる。

岩と岩の間や少し落差のある所は、「ザァザァー!、、、。」と、、、平坦が続く所は「チョロチョロチョロ〜ッ、、、。」と静かな川のせせらぎと言った感じの音色。

2つとも両極端の音色だが、そこが川の良いところ、更には言えばその音色と共に鳥の鳴き声や微かに夏の面影残るセミの鳴き声。 それはもう自然の音楽にすら聴こえる。

僕は自然の音楽を聴きながら歩いた。そして林の方からさらに川に近づき、石や岩が転がっている上を移動し始める。 足元にはゴツゴツとした石や岩、もし転んで頭など打ったら危険だ。僕は集中して歩く、、、。

キャンプ場から下流に向かってある程度、歩いて来た。「よしっ、この辺りから、上流に向かって渓流釣りスタートだ。」

季節はは秋口、この時期は大きいサイズが多いと聞くので、もちろん大物狙いでいく。 ヤマメにイワナ、アマゴなど、どんな魚が釣れるかが楽しみだ。

ちなみに今回はルアー釣り。持って来たルアーの種類は一応「ミノー、スピナー、スプーン」を持って来たが、とりあえず今回は「※ミノー」を使う事にした。 僕はルアーをセットして、ひとまず様子を探る為にいろんなポイントに投げ入れた。(※小魚のかたちをしたルアー)

竿さきを「チョン、チョン」と動かしてみたりと、上流に向かって移動しながら、投げ込むポイントも変えながら何度も投げる。 瀬や落ち込み、流れ込みなどに投げていく。しかし季節はシーズン終了時期の秋口、春や夏の時期みたいにそう簡単にはなかなか釣れない、けど、大物が釣れる可能性もある、じれったい感じそれがむしろ楽しかったりする。 何度トライしても釣れなくて、それでも諦めずにトライして釣れた時の喜びと言ったら、、、。

その後もポイントを変えながら上流に進んで行く。そして気付いたらキャンプ場の所まで戻って来ていた。ふと、キャンプ場の方向を見ると杉林越しに煙が上がっているのが見える。他のキャンパーさんが焚き火をしているんだろう。 空に上がっていく焚き火の煙を見て僕は、釣った魚を串焼きにしているのを想像し、がぜんヤル気が出て来た。

「よしっ!大物を釣るぞ!」

ポイントを変えながら進む、キャンプ場の横を流れている川も過ぎて、さらに上流に上がって行く。しかしなかなか釣れない、大物が居そうな瀬尻やトロ場を狙って投げてみるが釣れない、、、。

「まだまだこれからっ」僕はそう言い、投げ込むポイントを変えてはさらに上流へ進んで行く。 すると上流側、前の方に同じく渓流釣りをしている人がいる様子。僕は気になって話しをしに行ってみた。

「こんにちはっ! どうです?釣れてますか?」 と、急に声を掛けたので、その釣り人は驚いた様子でこちらに振り向くと、どうやら女性の方みたいで、僕も少し驚いてしまった。

「わぁ!あぁ!こんにちは! びっくりした!(笑) 全然気づかなかったです、え、と、、、う〜ん、まぁこれくらいです、今日はあんまりですねぇ、、、。」

女性はそう言って、竹で編んだカゴの中を見せてくれた。するとその中には赤い斑点がキレイなアマゴと背中の斑紋が特徴的なイワナが居た。 僕はそれを見て「うわぁ、すごいじゃないですかぁ!僕まだ1匹も釣れてないですよぉ、、、。」と言い、続け様に「けっこう釣りをしてそうな雰囲気なんですけど、釣り歴は長いんですか?」と、使っている釣り道具がフライフィッシング用の物と、女性にしては珍しかったのでいろいろ気になり聞いてみた。

「う〜ん、どれくらいかなぁ、でも小さい時から親に連れられて一緒にしていたんで、歴だけは一丁前に長いかもですね!(笑)」

「なるほどなぁ!どおりでぇ!」

そんなの話をしているうちに、話がはずみ、少しだけ一緒に釣りをする事にした。女性は、慣れた手つきで投げていく。フライフィッシングの独特な投げ方に感動していると、いきなり当たりが来たようで、「うわぁ、キタァキタァ! これ大きいですよ!」女性はかなり必死で、でも僕はフライフィッシングのことが全く分からないので、とにかく「がんばれ!がんばれ!」と言う事しかできなかった。

すると、検討もむなしくも逃げられたようだ。「あ!だめだ!逃げられちゃったぁ! 惜しかったなぁ、でも今のは大きかったと思いますよ!」

女性は、すでに2匹釣れているので、とりあえずはもう充分といった感じだったので、それならと今度は僕が釣る事にしてみた。

「私が投げた後すぐだから警戒してるかも知れないですけど、もう一度あの深い所を狙ってみますか、、、。」と言い、女性が僕に釣れそうな所やさばき方などをレクチャーをしてくれた。

僕は今日まだ1匹も釣れていないので、この一投に全てをかける勢いで投げ込んだ、、、。

するとまさか食いついて来た! 引き的には先程のを連想させる勢いで大物間違いない!

女性は真顔で「落ち着けぇ!落ち着けぇ!一気に引くなよ!」

僕は「(うわぁ人変わってるぅ!?)」と思いながらも「はいっ!分かりました!」と言い

「今だ!引けえぇぇ!」と女性が叫んだと共に僕は「はいっ!!」と、一気に引き上げた!

「バシャァァン!」、、、と、大きな水しぶきと共に天高く上がり、太陽に照らされてシルエットと化したその姿はかなりの大物!

そして、その魚影は僕のところに落ちて来て、僕は目を閉じながらキャッチした。 暴れる魚をどうにか逃がさないように必死に抱き抱える。

少し落ち着いたので、サイズを測ることにした、するとサイズは30センチを超えているであろう大ヤマメ!

僕と女性は2人して喜んだ。

「これは大きいのが釣れた!と言うか2人で釣り上げたようなもんですよ!と言うかあなたのお陰ですよ!と言うかこれ僕が釣ったって事で貰っていいんですか!?」僕は大物が釣れたことにより興奮していた。

「もちろんいいですよ!よかったですね!」

僕は嬉しくなり、その釣り上げたヤマメを写真に収め、とりあえず今回の渓流釣りを終わる事にした。

「いやぁ、楽しかったです! このヤマメは大きいから食べがいがありますね! 串焼きにしたり、アルミホイル焼きとかにして食べると美味しいですよ!」

「実はちょうど今日、キャンプ場でキャンプしてるので、釣れたら串焼きにしようと思ってたんですよ。ものすごく楽しみです。(笑)」

「え!? そうなんですか!? 私は昨日からキャンプしてたんですよ(笑)今日はもう片付けも終わって、その前に釣りをして帰ろうと思って、今現在に至るんですけど。」

「えっ!? 驚いたなぁ! キャンプもするんですね!? ここまでアクティブな女性はなかなか居ないですよ!(笑)」

「いやでも、釣りは前からしていたんですけどぉ、キャンプについては最近始めたんですよ! と言うのもこの前、海釣りをしている時にその場所がキャンプ場も併設している所で、とりあえず釣れたので帰ろうとしていたら、気持ち良さそうにハンモックに揺られているキャンパーさんが居て、それで私が物を落としてしまって、それをそのキャンパーさんが拾ってくれて、そこからお互いがお互いのしている事に興味があったので、釣りやキャンプについての話ではずんで、けっきょく私、その帰りにキャンプ用品店に行ってハンモックとかのキャンプ道具を買って帰ったんですよ!(笑) で、今日はその買ったキャンプ道具でキャンプと渓流釣りをしに来たって事です!」

「そうだったんだぁ! ホント、人との出会いは一期一会ですねぇ(笑) 僕も今回、フライフィッシングを見せてもらってかなり興味が湧いて来ました! もし今度また会った時、僕はフライフィッシングをしているかも知れないですよ(笑)」

そんな会話をしながら車を停めてあるキャンプ場に向かう。 そして僕はその女性を見送った後に宿営地に戻る事に、、、。

「今日はホントありがとうございました!」

「いやいや!それはこっちのセリフですよ!こんな大物が釣れたのもあなたのお陰です! 、、、それじゃ、運転に気をつけて!」

僕は、感謝の意を込めて女性の車がカーブに差し掛かり見えなくなるまで見送った。

改めて、こうして人と接するのは面白いなぁと思ったし、同じ様な趣味を持っていると言うのが尚良くて、知らない人同士でも、グッと距離が縮まるのが良い。それも釣りのお陰、さらに言えば自然と言う素晴らしい環境があるからだ。僕は女性と自然に感謝した、、、。

、、、と、感謝しながらも僕は、宿営地に帰る道中にこの釣ったヤマメの出来上がりを想像してヨダレが出そうになっていた、、、。

【短編小説】 自然の恵みを食すブッシュクラフトキャンプ 『中編』 続く